誰にでもいつか必ず訪れる「死」。身近な人が亡くなったとき、深い悲しみに暮れる間もなく遺された家族は葬儀の手配に追われることになります。しかし、葬儀が終わった後になって「本当にあれでよかったのだろうか」と後悔の念に駆られる人は少なくありません。それはいったいなぜなのでしょうか。

男手一つで育ててくれた父が急逝…悲しむ間もなく葬儀の準備へ

佐藤舞子さん(仮名・48歳)は都内の企業で働く会社員。同じく会社員の夫と2人の子どもと共に、穏やかに暮らしています。

 

舞子さんの母は、舞子さんが17歳のときに病気で他界。それ以降は父と支え合い、31歳で舞子さんが結婚してからも、電車で1時間ほどの距離に住む父とは定期的に連絡を取り合っていました。

 

77歳になる父でしたが、バードウォッチングをするのが趣味で、カメラを片手にあちこち歩きまわる日々。病院の定期健診でも「異常なし」だったと嬉しそうに語っていました。本人も健康には自信を持っている様子だったといいます。

 

ところが、別れは突然訪れました。父が心筋梗塞で倒れ、帰らぬ人になったのです。

 

「きのう電話で話したばかりなのに、なんで……」

 

ショックは大きなものでした。しかし一人娘の舞子さんは、すぐに葬儀の準備を進めなくてはなりません。

 

病院で死亡が確認されてすぐに、葬儀社との打ち合わせが始まりました。突然のことに、どんな葬儀をしたいかも考えられていなかった舞子さん。葬儀社から「最近は家族葬が主流です」と説明され、「それでいいかな」と思い始めていたそうです。

 

しかし、同席してもらった父の妹(舞子さんの叔母)がこう口にしました。

 

「最後は、ゆかりのある人みんなで見送るべき。兄さんは仕事のつき合いも多かったし、バードウォッチングの仲間もいたでしょう?  男手ひとつであなたを育てたんだから、こんな時にお金を惜しんじゃダメよ」

 

まさか、大切な父の葬儀で「けちった」と思われたくない――。結局、舞子さんは提示されたプランの中で上から2番目のやや規模の大きい一般葬プランを選ぶことにしました。

 

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